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伊勢神宮の式年遷宮「20年」から投資を考えてみる

伊勢神宮の「式年遷宮」は、1300年にわたって、20年毎に行われているのだそうです(今年平成25年が第62回目)。伊勢神宮が永遠であるための、大いなる営みですね。

伊勢神宮は、式年遷宮で20年毎に社殿を造り替えます。この「20年」という時間は、景気循環理論の「クズネッツ循環」の周期(約20年)と近似しますね。クズネッツ循環も、建設投資すなわち建築物の建て替え需要に起因するとされるもので、米国の経済学者クズネッツが唱えた理論です。

日本の建設投資は、2000年代初頭にボトムを打って、現在は上昇局面とされています。
伊勢神宮の式年遷宮にあやかって、株式投資も、希望をもって長~いスパンで望みたいと思います。

建設セクター(とりあえずオリンピック関連)はこちらです。 >>

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横田基地共用化の関連銘柄「昭和飛行機工業」ってどんな会社?

東京オリンピック関連銘柄の中で、特に「横田基地の軍民共用化」関連の筆頭が、昭和飛行機工業(7404)です。五輪決定後すでに急騰しています。
今の株価は、素人手出し無用の水準です(笑)。ただし今後のために以下にまとめたいと思います。

猪瀬都知事は、東京オリンピックに向けて、(羽田空港の第5滑走路の建設ではなく米軍横田基地を軍民共用化して国際空港にすればいい、と語っています。
出所:Tracy http://www.traicy.com/archives/8059814.html

羽田空港は、米軍が管理する「横田空域」 の影響を受け、発着便の制限、西日本等の便が迂回する必要、空路混雑の影響を受けています。横田空域の返還は、羽田空港の発着便数増加に繋がり、第5滑走路の建設を緊急で行う必要性は低くなります。
ただし横田基地の軍民共用化には、米軍や地元自治体の反対も強いほか、「横田空域」の返還も難航が予想されます。

参考:「横田空域」とは
http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2006/2006/html/i42c5000.html
西日本と羽田間のフライトが、迂回したり急上昇するのは、この空域制限があるためですね。

昭和飛行機工業HP
HP_ShowaHikouki
http://www.showa-aircraft.co.jp/
戦時中は軍用航空機を制作、現在は複数の事業に多角化しており、航空機製造工場跡の広大な敷地を活用した不動産事業やレジャー事業も展開。
所有物件は、東京都昭島市の大型ショッピングセンター「モリタウン」など、横田基地近隣のエリアです。

モリタウン
http://www.moritown.com/page/

昭和飛行機工業の財務数値の概要やチャートは、下のリンクから確認できます。
東京オリンピック関連銘柄リスト >>

以下に、事業セグメント別の数値と、賃貸等不動産の時価の注記を抜粋しておきます。

【第1四半期報告書】
平成26年3月度第1四半期
輸送用機器関連・・・・・・・・ 売上13.7億 セグメント利益▲1.2億 (前年同期 売上13.9億 セグメント利益▲2.1億)
不動産賃貸・・・・・・・・・・ 売上17.8億 セグメント利益+6.5億 (前年同期 売上16.6億 セグメント利益+5.5億)
ホテル・スポーツ・レジャー・・ 売上12.0億 セグメント利益0.1億 (前年同期 売上12.0億 セグメント利益0.1億)
物販・・・・・・・・・・・・・ 売上6.3億 セグメント利益▲0.5億 (前年同期 売上7.1億 セグメント利益▲0.2億)

【有価証券報告書】
平成25年3月度通期
輸送用機器関連・・・・・・・・ 売上78.5億 セグメント利益▲3.3億 (前年同期 売上77.5億 セグメント利益▲4.8億)
不動産賃貸・・・・・・・・・・ 売上67.5億 セグメント利益+21.2億 (前年同期 売上66.7億 セグメント利益+20.8億)
ホテル・スポーツ・レジャー・・ 売上45.6億 セグメント利益▲1.3億 (前年同期 売上45.6億 セグメント利益▲1.5億)
物販・・・・・・・・・・・・・ 売上32.9億 セグメント利益▲0.5億 (前年同期 売上32.0億 セグメント利益▲0.9億)

「輸送用機器関連事業」・・・各種特装車両、航空機機装品、ハニカム及びその他の輸送用機器関連の製造及び販売
「不動産賃貸事業」・・・商業施設、事務所用ビル等の不動産賃貸
「ホテル・スポーツ・レジャー事業」・・・ホテル及びゴルフ場、その他スポーツ・レジャー施設の運営
「物販事業」・・・サウナ、暖炉、薪ストーブ、福祉機器の販売及び施工、大型自動二輪車の販売。

賃貸等不動産の簿価と時価
平成25年3月期
賃貸用施設 簿価:269.7億 時価:792.5億 (含み益:522.8億
開発予定地 簿価:2.5億 時価:146.8億 (含み益:144.3億
(参考:BS純資産:260.7億 総資産:580.5億)

以上のように、現在は不動産事業が利益の源泉であり、他の事業の赤字を不動産事業が補うかたちになっています。
また、賃貸等不動産が、総資産額を超える巨大な含み益を有しており、典型的な「土地持ち企業」であることがわかります。
横田基地の軍民共用化・国際空港化が実現すれば、様々な恩恵を受けるのは確実でしょうね。

東京オリンピック関連銘柄リストは、こちらです。 >>

東京五輪で世界に飛躍してほしい地方銘柄

オリンピック関連銘柄としてあれこれと書いていますが、何といってもオリンピックの主役は選手で、それを支えるのは競技用具です。
9月16日の日経「選手支える地方中小の匠 競技用具、世界へ発信」という記事の中で、規模は小さいながら技術力や品質を武器に高いシェアをもつ地方企業が紹介されています。

  • 早川繊維工業(国際柔道連盟公認の柔道着メーカー)
  • 東洋造機(テニスやバドミントンのラケットにガットを張る装置は、世界中のガット張り職人の垂ぜんの的)
  • ノースセール・ジャパン(ヨットの帆)
  • ササキスポーツ(世界レベルの大会では8~9割のシェアを持つ新体操の手具)
  • スタート(日体大内のスポーツ用品店)
  • ウエサカティー・イー(バーベル)
  • ミロク(射撃競技用の銃)

その中から、本日は上場企業の「ミロク(7983)」を紹介します。高知に本社がある会社です。上記日経記事の中では;
『「日本選手の活躍を願っている」。射撃競技用の銃を製造するミロクの弥勒社長は、東京五輪開催に人一倍期待している。「かつて年間5万丁あった国内需要は2千丁に減った」。東京での五輪開催は流れを反転させる好機になる。「クレー射撃はメンタル面も非常に大切。銃の信頼性が何より重要だ」(弥勒社長)。同社は製造した銃を世界有数のメーカー、米ブローニングにOEM供給しており、銃床を作る木工技術を応用した木製ハンドルは、トヨタ自動車の「レクサス」が採用している。』
と紹介されています。

ミロク HP
HP_Miroku
http://www.miroku-jp.com/index.html

ちなみに、四国地方は上場企業が少ないですが、いい会社が多いです。ジャストシステム(4686)や大塚HD(4578)は知名度が高いですが、それ以外にも、「タダノ(6395)」「井関農機(6310)」「南海プライウッド(7887)」など、好実態の渋い会社が多いです。

その中でも、「ミロク」はきわめて異色です。(会計ソフトではなく)猟銃の国内首位メーカーですから。
売上の大半は、海外向けです。米国ブローニング社にOEM供給。工作機械や高級車用ハンドル等へも多角化しています。財務体質も良好です。(Yahoo詳細Yahoチャート

(参考)高度な職人技で世界最高品質の猟銃を製造
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/monozukuri300sha/7shikoku/39kochi_01.html
東京五輪を契機に、ぜひこのような高い技術力の地方企業が、世界に飛躍してほしいと思います。

※ちなみに、麻生副総理(財務大臣・金融担当大臣)は、モントリオール五輪のクレー射撃日本代表、現在も日本クレー射撃協会の会長ですね。

東京オリンピック関連銘柄リストは、こちらです。 >>

2020年東京五輪のオフィシャル計時担当は、オメガです。

2020年東京オリンピックの公式計時担当は、(セイコーでもシチズンでもなく)スイスの時計会社オメガで決まっています。

http://www.omegawatches.jp/jp/news/international-news/international-news-detail/2405
HP_Omega

何で?と思った方のために、その理由はといいますと;
今回の東京オリンピック決定の前から、IOCとオメガは、2020年までオフィシャル計時担当の契約延長をしているためなんですね。
(参考)IOCとオメガの契約延長 2020年まで
http://www.asahi.com/olympics/news/TKY200910020138.html

なおセイコーは、1964年の東京オリンピック、札幌オリンピック(1972年)、長野オリンピック(1998年)とオフィシャル計時を担当しています。

オリンピック関連銘柄は、こちらです。 >>

ロンドン五輪で急成長した銘柄は?

東京オリンピックまでこれから7年、どんな関連銘柄が新たにでてくるか楽しみですね。参考に、ロンドン五輪で急成長した企業の事例を紹介します。

出所:日経
http://www.nikkei.com/markets/column/scramble.aspx?g=DGXNMSGD20005_20092013000000&df=1
2013-09-20

(抜粋)

  • 2020年東京開催が決まり建設株などが一斉に買われたが、すでに熱狂はさめ、どのような銘柄が五輪の恩恵を受けるのか冷静な見極めが始まっている。隠れた五輪銘柄はどこにあるのか。12年ロンドン五輪で急成長した英企業を参考に探ってみたい
  • スポーツ・マーケティング大手の英チャイム・コミュニケーションズは、ロンドン五輪組織委員会会長セバスチャン・コー氏を、高額を支払ってスポーツ部門会長に招き入れた
  • 報酬額は、コー氏の人脈や知名度、スポーツイベント運営経験が、広告業務の獲得やスポンサー企業へのコンサルティングを通じて、チャイム社にもたらす利益を評価したもの
  • チャイム社は、14年開催のブラジルのサッカーW杯で、すでに8つの広告契約を獲得。スマートフォンや第4世代携帯通信の普及で視聴者が増えるため、広告費は前回の南アフリカ大会の5割増
  • チャイム社はロンドン五輪の直前にも、スポンサーのチケットの分配や広告戦略、会場での拠点設営などを支援する英iLUKAを買収。業容を急拡大しており、昨年の売上高は前年比35%増の1億5700万ポンド。サッカーW杯に加えて冬季ソチ五輪がある14年は2億ポンドの大台を狙う
  • 世界展開し成長力のある数少ない小型株の一つとして、ロンドン証券取引所ではアナリストの買い推奨を追い風に、チャイム社の株価は今年4割上昇、今年8月に02年以来の高値
  • ロンドン五輪放送の通信インフラを英国BBCに提供したピナクル・テクノロジー・グループも急成長した
  • ロンドン五輪では通信やメディア、IT関連株がはやされ上昇する場面もあったが、大半は特需に終わるケースが多く、株価上昇は長続きしていない。東京市場ではやされているように建設企業にも特需があったが、半面、道路工事など通常の事業に制限も発生。五輪を一過性でない業績や株価の上昇につなげられた企業はごく一部
  • どんな企業が五輪を機に脱皮して国内外で成長するか、つぶさに見ていく必要がある

CHIME Communicatios, plc HP
HP_Chime
http://www.chimeplc.com/

Chime Communicationsの株価(ロンドン証券取引所)
http://www.bloomberg.com/quote/CHW:LN

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