カテゴリー

このブログに投票いただけるとうれしいです。m(_ _)m

中期経営計画が洗練されている銘柄:ACKグループ(2498)

経営コンサルファーム出身の当サイト管理人が勝手に選んだ、「中期経営計画が洗練されている銘柄」シリーズです。

会社のウェブサイトに中期経営計画(以下「中計」)を公表している会社は、IR意識の高い会社ですね。しかし、大半の中計はスローガンだけが立派で中身がイマイチだったりします。ただし中には「これはイケてる!」「これは本気そうだ!」と思える中計に出会うことがあります。当サイトではそのような投資家に役立つ洗練された中計を出している会社を紹介していきたいと思います。

第1回目は、建設コンサル大手の「ACKグループ(2498):Yahoo詳細Yahooチャート」です。知っている人は知っているジャスダックの優良企業です。

「ACKG 2013」
ACKグループ
2020年のビジョンおよび2013年9月期から2015年9月期の3ヵ年の中期経営計画

(概要)http://www.ackg.jp/ir/strategy/index.html
(全体)http://www.ackg.jp/ir/strategy/ackg2013.pdf

【以下抜粋】
経営戦略(中計の沿革)

基本方針1
強みの活用
交通運輸事業、海外事業の強みを活かし、グループの力を結集し、ワンストップで推進。

基本方針2
事業創造
「技術の深化」と「新たな事業創造」により、公共から民間へ、世界へ
目標①A軸、B軸による事業拡大:
2020年の売上高500億円・営業利益率4.0%を目指す。
目標②重点化事業による事業拡大:
重点化事業の受注を2012年:100億円から、2015年:170億円に拡大

基本方針3
育成と連携
国内外から人が集い、育ち、国内外シームレスな共同体の実現
目標③グローバル人材の育成、女性管理職の確保・育成:
2020年までにグローバル人材を150人以上増員
人材育成の仕組み改善により、2020年までに、女性管理職を15名以上増員。
目標④現地に根差したグローバル展開を推進する基盤整備:
グループ会計システムの最適化、共通DB構築。

★うーん、いい中計ですねえ。過去の中計とのつながり、具体的な数値目標まで落とし込んだ基本方針、わかりやすいビジュアル。売上・利益率目標だけでなく、事業拡大の方向性、重点化領域、海外人材・女性人材の育成目標、基盤整備などのバランスが秀逸です。
2020年にこの会社がどのような姿になっていたいかを具体的にイメージすることができます。

★この銘柄の分析には、ライバル銘柄「長大(9624)」との比較が有効です。両方ともいい銘柄です。