出所:Bloomberg
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MS85EX6JIJVE01.html
2013-09-04
(抜粋)
- アイサイトは富士重工業 「スバル」の運転支援システムで、バックミラー両脇にあるステレオカメラを使い、衝突直前で車を強制停止する機能を2010年から装備
- スバルの国内販売でアイサイト搭載比率は今年4-6月で約75%。搭載できない車種を除くと比率は約9割。多くのメーカーの中で、富士重は運転支援システムを販売向上につなげている数少ないメーカー
- アイサイト人気の背景は、パッケージで約10万円(バンパー交換1回分)という価格設定、フロント部分の左右2つのカメラが障害物を認識する仕組みで、高価なレーダーを使わず価格を抑えた
- アイサイトには「ぶつからない機能」のほか、前の車に一定間隔で追従したり、発進時のシフト入れ間違いなどで飛び出すのを回避する機能、車線を越えたときに警報を鳴らす機能などを装備。当該機能は世界のメーカーが搭載し始めているが、性能レベルや価格はさまざま
- 独メルセデスベンツは、走行車線からはみ出したときにハンドリングを制御する機能を含むオプションを上級車種以外にも設定、価格は19万円
- マツダ が昨年から「アテンザ」に搭載し、ブレーキを自動制御して衝突を回避したり、車線逸脱時に警告を鳴らすシステムが約20万円
- スバルは高級車以外の車両でも安全性を高める機能を装備、他社と比較して多機能性と価格面でバランスがとれている
- カメラによる認識は暗闇や極端な逆光ではレーダーに比べて不利な点もある一方、人間のように電波や音波を吸収する物体も認識できる長所がある
- 海外でのアイサイト搭載比率は今年1-6月、豪州で37%、米国で7%程度とまだ少ない。今後、運転支援機能への関心が高い欧州市場や、高機能商品が販売力につながる傾向のある中国で搭載比率が上がっていくとみている
- コンサルティング会社ローランド・ベルガーによると、運転支援システム市場は17年に12年比で倍増の54億ドルに成長する予測で、すでにフォルクスワーゲンやメルセデスベンツなどは安全機能への投資を増加中
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