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「水素ステーション」設置が増えてきた

先日の記事で水素ステーション設置が遅れている背景を紹介しましたが、ここにきて水素ステーション設置が増えてくるようです。

燃料電池車普及へ…水素ステーション設置加速 エネ関連各社が先行投資
出所:Biz-journal
2014-08-18

  • JX日鉱日石エネは水素ステーションの運営子会社を10月1日付で設立。水素製造設備や水素ステーションの運営等を委託。15年度までにグループで40の水素ステーション設置を目指す
  • 出光興産は、成田空港内の水素ステーションで実証試験中
  • 東京ガスは、都内2カ所で実証実験や研究を行っているが、新たに都内とさいたま市の2カ所に商用の水素ステーションを建設。昨年8月には練馬区で着工、さいたま市にも今年中に建設に着手
  • 岩谷産業は7月、商用初の水素ステーションを兵庫県尼崎市に開設。燃料電池車の発売後、水素の一般向け販売を始める。水素の価格は未定だが、普通乗用車と走行コストが同等になる水準に設定する方向
  • トヨタ自動車は今年度内にも燃料電池車を700万円程度で投入。コスト削減にめどが立ったことから販売に踏み切る。
  • ホンダも来年中に700万~800万円で発売する予定
  • 政府も二酸化炭素の排出削減などの効果を狙って燃料電池車の普及を目指しており、15年度中に普及の鍵となる水素ステーションを100カ所程度に増やす計画。水素ステーションの累計設置件数は25年度に950に達する見込み(富士経済)
  • 普及に向けた課題の一つは燃料電池車や水素ステーションのコスト。燃料電池車自体は700万円程度とガソリン車に比べて数倍。水素ステーション自体も設置コストは現在、4億6000万円程度。燃料電池車が増加しなければ、採算を維持するのは難しい
  • 規制も障害になりかねない。水素ステーションには建築基準法に加え、高圧ガス保安法への対応も必要。高圧ガス保安法では道路から一定の距離を保つといった厳しい設置基準がある。燃料を入れる場所がなければ燃料電池車は増えず、燃料電池車が増えなければ水素ステーションも増やせないというジレンマを抱える

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水素ステーションの設置が遅れている

2015年に商用水素ステーションを100カ所設置するという目標達成は難しい状況、という記事をメモしておきます。

「2015年に100カ所」、商用水素ステーションの建設は間に合うのか 
出所:日経テクノロジー
2014-08-05

  • 2014年7月、岩谷産業が同社中央研究所(兵庫県)に商用水素ステーションを建設したと発表。商用タイプでは国内初
  • 業界では2015年に商用ステーションを100カ所設置する目標を掲げており、このペースでは目標達成は難しい状況
  • 自動車メーカーとエネルギー会社は2011年1月に共同で、2015年までに燃料電池車(FCV)の量産車を発売、水素ステーションは100カ所を整備することを表明
  • トヨタ自動車は2014年度にFCVを700万円で発売を表明、ホンダもFCVを2015年に発売する計画
  • 一方の水素ステーションは、岩谷産業やJX日鉱日石エネルギー、東京ガス、豊田通商などが建設の準備を進めているものの、現在1カ所が整備されただけ
  • 水素ステーションの整備が遅れているのは、用地確保やステーションの安全規制対応などに時間がかかる面もあるが、1カ所あたり4億円といわれる導入コストも大きな要因。
  • しかし導入コストは大きな問題ではなくなってきている。政府の補助金条件は、2013年度は導入コストの1/2までで最大2億5000万円。2014年度は、定額で最大1億5000万円~2億8000万円までのタイプも用意。簡易型水素ステーションなら、初期投資を大幅に抑えることも可能。補助金の条件が変わったことで、あきらめていた事業者でも水素ステーションの導入を検討するきっかけになる

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政府の水素・燃料電池戦略ロードマップ

水素エネルギーの導入拡大に向けた政府の長期戦略に関する記事をメモしておきます。

2040年に化石燃料を代替する、「水素・燃料電池」の技術革新
出所:ITmedia
2014-08-04

『日本エネルギー経済研究所の試算によると、2050年に水素・燃料電池の国内市場は8兆円に達する見込みだ。2020年代まではエネファームを中心とする定置用燃料電池が市場の半分以上を占めるが、2030年代には燃料電池自動車が拡大する。さらに2040年代に入ると水素発電水素供給インフラの市場が伸びていく。』

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豊田通商、水素ステーション事業参入

継続的にウォッチしている「水素ステーション」関連(=燃料電池車関連)でニュースが出たので抜粋します。

出所:日経
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD2009C_S3A920C1TJC000/
2013-09-23

(抜粋)

  • 豊田通商(8015)は燃料電池車向けに燃料を供給する水素ステーション事業に参入。産業用ガス大手の仏エア・リキードと近く提携し2014年度中に愛知県内2カ所に商用ステーションを設置する方針。
  • 10月に合弁で水素ステーションの運営会社を設立。エア・リキードは欧州を中心に約60カ所に水素ステーションを設置、水素の製造、貯蔵や運搬などで技術やノウハウを持つ。豊田通商は日本での行政との規制対応やステーションの収支管理を請け負う。名古屋市と豊田市での設置を想定
  • 豊田通商は実証実験には参加していないが、13年度予算で政府が設備設置に補助金を付けたこともあり、商用スタンドの開設を決定
  • 今後はエア・リキード以外の会社とも協業を探りながら、スタンドの全国展開を検討する

豊田通商(8015)Yahoo詳細Yahooチャート
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AIR LIQUIDE
http://airliquide.com/
エア・リキード社(Euronext: AI)は、フランスの株価指数CAC40の採用銘柄の一つです。

HySUTによるFCV普及に向けた水素ステーションの説明

出所:CarWatch
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20130919_615926.html
2013-09-19

HySUT(ハイサット、水素供給・利用技術研究組合)技術本部は9月6日、水素ステーションに関する現状の説明会を開催

水素供給・利用技術研究組合
http://hysut.or.jp/

(抜粋)

  • FCV(燃料電池自動車)は究極のエコカーで、車両に搭載した高圧水素と空気中の酸素を燃料とし、水の電気分解の逆反応によって作り出された電気でモーターを駆動。理論上排出されるのは水だけで、航続距離はすでに700kmを超えるなど、実用的な性能をすでに実現
  • FCVは、車両サイズと航続距離の面において、既存ガソリン車を代替できる。小型・短距離用の電気自動車(BEV)とFCVは共存して普及拡大が可能と考えられる。
  • 普及にあたって問題となるのは、車両価格と、FCVの燃料となる水素の供給体制。HySUTはこの問題を解決するべく、自動車メーカーやエネルギー企業、産業機器メーカー、関連団体などによって2009年7月に設立。
  • トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業とエネルギー企業各社は2015年にFCVを国内市場導入することを共同声明している
  • 水素ステーションは大きく「オフサイト型」と「オンサイト型」に分けられる。オフサイト型は、現状のガソリンスタンドと同様のオペレーション
  • 水素をFCVに送り込む方法には「差圧充填方式」と「直充填方式」がある
  • 水素ステーションは、高圧の水素を扱うことから、高い安全性が要求される。
  • 水素ステーションの普及のためには、供給安定性環境適合性も要求され、経済性も要求される。水素ステーションをFCVより先行して整備する普及期は、FCVの台数が少ないため水素コストが上がってしまい、これをどう乗り越えていくのかが課題。現在水素ステーションの設置には補助金が設定されているものの、整備コストの低減を図る必要があり、それには材料の規制や立地の規制、運営の規制など、各種法整備を進めていく必要がある
  • JHFC(水素・燃料電池実証)プロジェクトの水素ステーションとして17個所が設置。各実証ステーションは、オンサイトやオフサイトなど形式が異なり、それぞれの運用のなかで課題解決中。
  • 世界各国のFCV・水素ステーション実証実験は、2014年から徐々に商業化フェーズに移行、米加州では水素ステーションの導入シナリオ(ロードマップ)作成が主要業務へと変化。2014年には20の水素ステーションを追加し、2015年には水素ステーション37基、追加水素ステーション31基、州内のFCV普及5000台~1万5000台。その後も市場は拡大を続け、2018年は100基以上の水素ステーション、5万3000台以上のFCVになると計画。
  • ドイツでも実証実験中、2015年までに50基の水素ステーションネットワークを構築。シェルやトタルなどエネルギー企業も参画、商業化フェーズに移行していく。北欧(ノルウェー、スウェーデン、デンマーク)でもFCVの普及に取り組んでおり、Scandinavian Hydorogen Highway Partnershipにより、水素ステーションネットワークを構築中。
  • 2015年を目標にしたFCV市場導入においては、FCVの開発段階は過ぎ、FCVを支える水素ステーションの最適解を求める取り組みに移っている。

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