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年金基金GPIFが金利上昇による損失リスクを真剣に意識しはじめると

世界最大の年金基金GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用改革の話題を何度か紹介してきましたが、今日は債券運用に関する興味深い記事がでています。

長年「安全資産」とされてきた国債を中心に運用、巨額保有する日本の公的年金の基金が、「国債の保有比率が大きすぎる」と指摘されています。なお、下の記事は「物価上昇」で国債価格が下落するリスクであって、「日本国債への信認低下」で国債が下落するリスクにはふれていません。

年金を預けている国民も、『金利がこれから本当に上昇したときのリスク』をまだ真剣に考えていないと思います。
(長年ずーーーっとデフレ・低金利でしたからね。)

出所:ブルームバーグ
GPIFに巨大な金利リスク、日銀目標達成前提に備えを-伊藤教授
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MU9Y1E1A74E901.html
2013-10-08

  • GPIFは金利が上昇すると巨額の損失を被る恐れがある。「公的・準公的資金の運用・リスク管理等の高度化等に関する有識者会議」座長の伊藤東大大学院教授は、GPIFは日本銀行が掲げる2%の物価目標が2年程度で実現するとの前提で対処法を考えるべきだとの見解
  • GPIFなどが抱える金利リスクは非常に大きいのは有識者会議の多数意見
  • 真剣に金利リスクを捉えているのか、どうして国内債を60%も持っているのか
  • 日銀の物価目標は十分可能だとし、日銀が導入して政府も共同文書に署名した以上、GPIFもメ-ンシナリオとして考えるべき
  • 期待収益とリスクの分析に際し、デフレ均衡に陥っていた過去のデータではなく、経済成長と物価の水準が高まる将来の予測に基づく必要あり
  • GPIFは6月、基本ポートフォリオを06年度の同法人設立から初めて変更。国内債の比率を従来の67%から60%に引き下げる一方、国内株式は11%から12%に、外国債券も8%から11%に、外国株式は9%から12%に増やした。6月末の保有実績は国内債59.87%、国内株15.73%、外債10.03%、外国株12.90%。それでも4-6月期の収益率は1.85%と3四半期ぶりの低水準。国内株は10%に迫るプラスだったが、金利上昇で国内債は1.48%のマイナス
  • 基金を小規模に分割して運用する「ベビーファンド」のような考え方が出てくる可能性
  • 物価目標とは一過性ではなく、中期的に2%近傍にとどめる、または皆がそうなると信じることだ
  • 公的・準公的資金は11年度末時点で、GPIFが約114兆円、国家公務員共済が約8兆円、地方公務員共済が約36兆円、私学共済が約3兆円、GPIFを除くその他の独立行政法人等が約55兆円など。公的・準公的資金運用の見直しは安倍首相が進めるアベノミクスの経済再生戦略の一環
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