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横田基地共用化の関連銘柄「昭和飛行機工業」ってどんな会社?

東京オリンピック関連銘柄の中で、特に「横田基地の軍民共用化」関連の筆頭が、昭和飛行機工業(7404)です。五輪決定後すでに急騰しています。
今の株価は、素人手出し無用の水準です(笑)。ただし今後のために以下にまとめたいと思います。

猪瀬都知事は、東京オリンピックに向けて、(羽田空港の第5滑走路の建設ではなく米軍横田基地を軍民共用化して国際空港にすればいい、と語っています。
出所:Tracy http://www.traicy.com/archives/8059814.html

羽田空港は、米軍が管理する「横田空域」 の影響を受け、発着便の制限、西日本等の便が迂回する必要、空路混雑の影響を受けています。横田空域の返還は、羽田空港の発着便数増加に繋がり、第5滑走路の建設を緊急で行う必要性は低くなります。
ただし横田基地の軍民共用化には、米軍や地元自治体の反対も強いほか、「横田空域」の返還も難航が予想されます。

参考:「横田空域」とは
http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2006/2006/html/i42c5000.html
西日本と羽田間のフライトが、迂回したり急上昇するのは、この空域制限があるためですね。

昭和飛行機工業HP
HP_ShowaHikouki
http://www.showa-aircraft.co.jp/
戦時中は軍用航空機を制作、現在は複数の事業に多角化しており、航空機製造工場跡の広大な敷地を活用した不動産事業やレジャー事業も展開。
所有物件は、東京都昭島市の大型ショッピングセンター「モリタウン」など、横田基地近隣のエリアです。

モリタウン
http://www.moritown.com/page/

昭和飛行機工業の財務数値の概要やチャートは、下のリンクから確認できます。
東京オリンピック関連銘柄リスト >>

以下に、事業セグメント別の数値と、賃貸等不動産の時価の注記を抜粋しておきます。

【第1四半期報告書】
平成26年3月度第1四半期
輸送用機器関連・・・・・・・・ 売上13.7億 セグメント利益▲1.2億 (前年同期 売上13.9億 セグメント利益▲2.1億)
不動産賃貸・・・・・・・・・・ 売上17.8億 セグメント利益+6.5億 (前年同期 売上16.6億 セグメント利益+5.5億)
ホテル・スポーツ・レジャー・・ 売上12.0億 セグメント利益0.1億 (前年同期 売上12.0億 セグメント利益0.1億)
物販・・・・・・・・・・・・・ 売上6.3億 セグメント利益▲0.5億 (前年同期 売上7.1億 セグメント利益▲0.2億)

【有価証券報告書】
平成25年3月度通期
輸送用機器関連・・・・・・・・ 売上78.5億 セグメント利益▲3.3億 (前年同期 売上77.5億 セグメント利益▲4.8億)
不動産賃貸・・・・・・・・・・ 売上67.5億 セグメント利益+21.2億 (前年同期 売上66.7億 セグメント利益+20.8億)
ホテル・スポーツ・レジャー・・ 売上45.6億 セグメント利益▲1.3億 (前年同期 売上45.6億 セグメント利益▲1.5億)
物販・・・・・・・・・・・・・ 売上32.9億 セグメント利益▲0.5億 (前年同期 売上32.0億 セグメント利益▲0.9億)

「輸送用機器関連事業」・・・各種特装車両、航空機機装品、ハニカム及びその他の輸送用機器関連の製造及び販売
「不動産賃貸事業」・・・商業施設、事務所用ビル等の不動産賃貸
「ホテル・スポーツ・レジャー事業」・・・ホテル及びゴルフ場、その他スポーツ・レジャー施設の運営
「物販事業」・・・サウナ、暖炉、薪ストーブ、福祉機器の販売及び施工、大型自動二輪車の販売。

賃貸等不動産の簿価と時価
平成25年3月期
賃貸用施設 簿価:269.7億 時価:792.5億 (含み益:522.8億
開発予定地 簿価:2.5億 時価:146.8億 (含み益:144.3億
(参考:BS純資産:260.7億 総資産:580.5億)

以上のように、現在は不動産事業が利益の源泉であり、他の事業の赤字を不動産事業が補うかたちになっています。
また、賃貸等不動産が、総資産額を超える巨大な含み益を有しており、典型的な「土地持ち企業」であることがわかります。
横田基地の軍民共用化・国際空港化が実現すれば、様々な恩恵を受けるのは確実でしょうね。

東京オリンピック関連銘柄リストは、こちらです。 >>