カテゴリー

このブログに投票いただけるとうれしいです。m(_ _)m

行動ファイナンス

『会社の財務データと株価が入手できれば簡単に計算できるこのPBRやPERがバリュー銘柄の判別指標になることは、昔(1940年代)からよく知られていた。けれども、その後の現代ポートフォリオ理論やオプション評価理論などノーベル経済学賞を受賞するような華々しい金融経済学の理論は、このバリュー銘柄の好成績を無視する方向へ発展していったのである。しかし、ノーベル賞とは関係なく、バリュー銘柄がグロース銘柄を投資成果で凌駕するという傾向に基本的な変化は見られかったのである。

ここでみなさんは不思議に思わないだろうか。どうしてこんな簡単な方法で市場(全体)に勝てるのか、そしてどうしてみながこの方法を採用しないのかと。

その理由は心理的なものだ、というのがこの本の、そして行動経済学の中心テーマなのである。』

人生と投資のパズル
角田康夫
文春新書