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先週はREITが異様に強かった

先週は特にREITが異様に強かったので、状況をメモしておきたいと思います。オリンピック決定の前、REIT価格はズルズルと低下していたのが、オリンピック決定後は、(建設・インフラ関連のような急騰後の調整をほとんどはさまずに)逆にズルズルと上昇しています(特にオフィス系)。

足元の一番大きいポイントは、いったん指数が上昇し始めると投信などを通じて息の長い資金流入がズルズルと続く傾向があること。
背景としては、長期金利低下、足元3.6%台の分配金利回りの水準、地価上昇オフィスビル空室率低下五輪NISA期待などの追い風が豊富。

特に27日の動きは、26日に出された、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)などの運用改革をめぐる、政府有識者会議の「論点整理」が影響を与えたとの見方があります。この論点整理は、GPIFなどの運用改革として、認可法人への移行や、国内債券依存の運用を見直してインフラファンドやプライベートエクイティ・不動産など新しい資産への投資を提示、株式投資では議決権を積極的に行使して利益の最大化を図るべき、などの内容が盛り込まれており、11月に提言が出る予定のようです。

一方で、NAV倍率が1.4倍程度に上昇し、割安感が後退していること
公募増資が相次いでおり需給懸念も出てきている
一段の上昇には、業績や収益性を確認すべし
特に長期金利の動向を注視
といったあたりが注意点、といったところですね。

参考:日経
REITに追い風続々 指数4カ月ぶり1500台回復 金利低下、公的年金マネー流入期待も
2013-09-27
REIT、4カ月ぶり高値 地価回復期待、個人マネー流入 売買代金も復調傾向
2013-09-28
公的年金の運用独法「認可法人へ移行」 政府会議案
2013-09-27