流通業の第2四半期(8月末)の決算発表が近づいてきました。
ということで、セブン・アイHD(3382)について、第1四半期のセグメント情報を整理しておきたいと思います。
コンビニ事業と金融事業は好調。第2四半期の数値としては、スーパー事業と百貨店事業(特に、ぜいたく品を売っている百貨店事業で消費拡大の効果があるか)に注目したいところです。
【セグメント別営業利益】(出所:第1四半期報告書および「2014年2月期 第1四半期決算補足資料」)
(第一四半期の前期比較)
(単位:百万円) | コンビニエンスストア事業 | スーパーストア事業 | 百貨店事業 | フードサービス事業 | 金融関連事業 | その他の事業 |
当第1四半期 (平成25年3月1日~平成25年5月31日) |
53,196 | 7,408 | 672 | 286 | 11,220 | 1,022 |
前第1四半期 (平成24年3月1日~平成24年5月31日) |
50,407 | 6,851 | 1,149 | -97 | 8,639 | 836 |
前期比(%) | 105.5 | 108.1 | 58.5 | - | 129.9 | 122.2 |
(増減理由)
コンビニエンスストア事業
①セブン-イレブン・ジャパン:デイリー品やグループのPB商品「セブンプレミアム」が牽引し、既存店売上、荒利率ともに伸長
②7-Eleven, Inc.:飲料やフレッシュフードが牽引したことによる商品売上の伸長とガソリン荒利額の増加に加え、為替の円安影響により増益
スーパーストア事業
①イトーヨーカ堂
衣料品を中心とした荒利率の改善とコスト削減により増益
②ヨークベニマル
店舗増による増収と既存店におけるコスト削減により増益
③中国事業の減益
百貨店事業
①そごう・西武:既存店売上が基幹店を中心に好調だったことに加え、コスト削減効果もあり、増益
②ロフトの減益
フードサービス事業
○セブン&アイ・フードシステムズの増益
金融関連事業
①セブン銀行の増益
②ノンバンク事業の増益
(通期予想)
(単位:百万円) | コンビニエンスストア事業 | スーパーストア事業 | 百貨店事業 | フードサービス事業 | 金融関連事業 | その他の事業 |
当年度通期予想 | 249,000 | 39,600 | 8,900 | 1,400 | 41,400 | 4,000 |
前年度通期実績 | 221,764 | 25,491 | 8,029 | 721 | 37,425 | 3,886 |
前期比(%) | 112.3 | 155.3 | 110.8 | 194 | 110.6 | 102.9 |
通期EPS予想:192.41
(前期EPS実績:156.15)