出所:JC-NET
http://n-seikei.jp/2013/05/03.html
2013-05-01
- 中国国家統計局が1日発表した4月の景況感を示す製造業購買担当者指数(PMI)は50.6、3月の水準を0.3ポイント下回った。
- 今年に入って悪化が続き、3月に改善したが再び悪化。輸出不調が大きな要因。指数は景気判断の分かれ目となる50は上回ったものの、中国経済の勢いの弱さが浮き彫りになった。
- 1~3月期の実質国内総生産(GDP、速報値)成長率が7.7%と、市場予想に反して2012年10~12月期より減速し、経済の先行きに不透明感が漂っている。 4月は輸出の受注を示す指数が48.6と、2ヶ月ぶりに50を下回っている。
- 米国ばかりでは中国の荷は重すぎ、頼りのユーロ圏は失業率がまだ悪化している。ドイツのメルケル首相が、ユーロ圏諸国の失業率の高さに、財政健全策も必要だが、投資による失業対策も必要だと言い出した。中国輸出でまだ持っているドイツであるが、フランスでは経済がズッコケそうになっている。一方、イタリアは首相がようやく決定。
- 財政健全派のメルケル首相であるが、ユーロ圏内取引が縮小するばかりでは、さすが何か手を打たなければ、共倒れすることになるという危機感が生じたようだ。ユーロ圏の経済回復策は、圏内諸国の経済浮揚にもなり、また、中国経済も回復してくる。当然、競争力を持つドイツも儲かる。
- 中国は景気回復策に金の垂れ流し政策を行っており、主要都市で再び不動産価格が上昇しつつある。中国では、こうしたインフレ退治と景気回復策の板ばさみが続いている。