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北極海の環境問題を考える

当サイトが注目するテーマの一つ、「北極海航路」関連で興味深い現地レポの記事をメモしておきます。富裕層向けのツアーのほか、豊富な地下資源の採掘が環境破壊を引き起こす可能性があることなど。プランクトンの少ない北極海は、自浄能力が弱いんだそうです。いったん汚染されると、ずっと汚染されたままになる可能性があるわけですね。

北極の温暖化ルポ とける氷 進む開発と汚染
出所:YomiuriOnline 2014-09-29

  • 氷がとけた夏の北極はいま、富裕層に人気の観光地。北極点ツアーを催行するモスクワの国際クルーズ会社「ポセイドン・エクスペディションズ」では、料金は2.5万ドル(約270万円)から4万ドル(約430万円)。来年のツアーもほぼ完売。ツアーは、厚さ3メートルの氷も割る客船仕様の原子力砕氷船に乗り、ムルマンスク―北極点を往復。北緯90度の「地球のてっぺん」に立ち、シロクマやアザラシなどに出合えることもある。同社がツアーを始めた1999年はムルマンスクから北極点まで6日かかったが今では3日半で到達。氷に覆われた海域が以前より狭くなった上に、氷が薄くなったので船が速く進めるようになっ
  • 北極の利用や開発が進むと、懸念されるのが環境破壊。同乗した貨物船では、生ゴミは細かく砕いて許可された海域に流し、それ以外は基本的に投棄せず、港に持ち帰る。水温が低くプランクトンの少ない北極海は、自然の浄化能力が低いため。最も懸念されるのは、油田掘削施設での原油流出など大規模な事故。いったん事故が起きると、取り返しのつかない環境破壊を引き起こす可能性がある。北極の海底には石油や天然ガスなど膨大な資源が眠る。2008年に米国地質調査所は北極には900億バレルの原油、1670兆立方フィートの天然ガスがあるとの推計を発表。原油は世界の未発見の埋蔵量の13%、天然ガスは同30%にあたる。ロシアは大陸棚で原油開発を始めている。バレンツ海のプリラズロムノエ油田では昨年9月、国際環境NGO「グリーンピース」が抗議船を出して開発中止を要求、約30人がロシア当局に拘束される事件も起きた。「北極で資源を開発する企業は、事故が起きた時に汚染を防ぐ十分な技術を備えていない

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