カテゴリー

このブログに投票いただけるとうれしいです。m(_ _)m

日本金銭機械の焦点は、(国内のカジノ解禁よりも)米国でのビジネスモデル変革

カジノ関連の中核銘柄、日本金銭機械(6418)について、かなり詳細な記事が日経にでていたのでメモしておきます。 米国での熾烈な競争に勝つためにM&Aで新しいビジネスモデルを構築中。日本金銭機械は好財務で、自己資本比率が約80%です。

日本金銭機械、米カジノ市場で成長に賭ける
出所:日経 2014-09-22

  • 9月18日時点の日本金銭機械の株価は2051円、2年前の約3倍。勝負のカギは国内のカジノ解禁の動向より、むしろ240万台のスロット機が動く欧米のカジノ市場
  • 北米で稼働中のスロット機は85万台に及ぶ。当社はスロット機に使う紙幣識別機を製造し、6割強の世界シェアを握る。90年代初頭に米国でスロット機への紙幣投入が解禁されると、いち早くカジノ向け紙幣識別機を投入、2000年初頭まで市場をほぼ独占、現在も北米のシェアは7割を超える
  • 07年まで10%を超えることもあった北米地域の売上高営業利益率は13年度で6.8%。米国の天候不順に加え、機械の更新需要が前年度比4割近く減少、14年4~6月期営業利益は2億8400万円と前年同期比で半減。原因は紙幣識別機の世界市場を二分する米MEI社との苛烈な価格競争。激しい価格競争は安定収益源の保守サービス分野にも波及
  • 北米では17年までに20軒前後の大型カジノ新設が予定、更新が見込まれる紙幣識別機の需要も最大7万台前後
  • 中長期の成長に向けて8月、米フューチャーロジック社(FL社)を約74億円で買収。FL社はスロットマシンの獲得賞金をバーコードのデータにし、チケットで発券する印刷機に強い。スロット機の支払いユニットの中で、これまでは製造元が異なっていた紙幣識別機と印刷機について横断的なシステムの構築により、売上金データ送信の効率化、入出金を通じた管理機能が可能
  • 買収をテコにスロット機の支払いユニットや周辺機器の稼働状況を一括管理できるシステムの構築も展開。成長像は「単なる機器販売にとどまらず、金銭の支払いにかかわる機器の導入・保守サービスを一括で担う会社」
  • 足元のPERは41倍と割高だが、市場では買収について好意的。「もともと日金銭の財務には余裕があり、自社の得意分野を強化する意味で前向きにとらえている」「機器売りからビジネスモデルを転換し、利益面の改善が進めば上値を狙う展開も」
  • カジノ関連はもともと参入障壁がきわめて高い市場だけに、収益改善の余地は大きい。スロット機本体の製造を手掛けるコナミの場合、2013年度のカジノ事業の営業利益率は23%。日金銭もFL社買収をきっかけにビジネスモデルを変えることができれば、市場の予想を上回る「大化け」の期待も

カジノ関連銘柄はこちらです。>>