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自動運転標準規格の競争は欧米主導

気になる記事を紹介します。
欧米主導で自動運転の標準規格が決まってしまう流れに従わざるを得なくなっている、というものです。

日本優位とは言えない自動運転技術。世界標準規格競争は最終局面に入ったのか?
2014-09-13
出所:Ecoomic News

  • トヨタとホンダは、9月7日から米国ミシガン州「第21回ITS世界会議デトロイト2014(ITS世界会議)」で安全運転支援に向けた自動運転技術に関し、開発の進捗状況を公表。ITS(Intelligent Transport Systems/高度道路交通システム)とは、道路交通の安全性、輸送効率、快適性の向上等を目的に、最先端の情報通信技術等を用いて、人と道路と車両とを一体のシステムとして構築する新しい道路交通システムの総称
  • 一方、ITS世界会議に先んじて、今年7月に米サンフランシスコで開催された「Automated Vehicle Sympoium2014」でSAE(米自動車技術協会)が行なったセッションでは、自動運転の規格が現在、世界に3つあるとされた。ひとつは、NTHSA(米運輸省・道路交通安全局)が2013年5月30日に公開した、自動運転開発におけるポリシーに基づく規格案。ふたつ目が、SAE(米自動車技術協会)が2014年1月に基本案を提示した自動運転に関する規格「J3016」。そして3つめが、BASt(ドイツ運輸省・連邦道路交通研究所)による提案。そこに日本が提唱する規格はない。
  • もちろん日本はこうした欧米での動きと連携している。国土交通省は2010年10月に米運輸省と、2011年6月にEC(欧州委員会)とそれぞれ自動運転に関する協力覚書を交わした。日本はITSの実用化によって自動運転における技術面では世界をリードしてきた。だが、規格標準化という「世界中が真剣になって取り組む」段階になった現在、結局のところ欧米主導で規格が決まってしまう流れに従わざるを得ない。
  • 世界の自動車自動運転の規格標準化が最終調整局面に入ったいま、日本や日本の自動車メーカーは「わが社の自動運転技術は……」ではなく、「わが国が提唱する……」というような世界にアピール出来る最先端技術のマーケティング合戦の段階に入ろうとしている。