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エボラ治療薬は「ペイしない」

エボラ関連として日本では富士フィルムなどが取り上げられていますが、このテーマは、新薬開発のビジネス的実情を国際的に考えないと、あまり意味がないと思います。
当サイトでは米国株の関連銘柄もリストアップしています。

エボラ出血熱の治療薬が簡単にできない理由
出所:JBPress
2014-08-18

  • エボラの症例が最初に確認されてからすでに38年。いまだに動物実験の段階までしか至っていない
  • 新薬の開発には通常、数百億円という巨額の資金が必要。ウイルスの基礎研究に始まり、実験室で抗ウイルス効果のある薬剤が発見され、良好なデータがでれば動物実験へと移行、その後人間に投与される臨床治験。通常は第1段階から第3段階までで(場合によっては第4段階)、段階ごとに投与される人数が増える
  • 第3段階になったところで薬剤の副作用が強く中止もある。中止になると製薬会社は数百億円をドブに捨てる
  • 同じウイルス感染症であるエイズは、すでに抗ウイルス効果のある薬が20剤以上も世にでている。エイズは1980年代半ばから研究開発が大変活発化。感染者・患者が増え続けていたとい点がエボラと大きく違う。1981年に世界で最初のエイズの症例が報告されてから、10年ほどの間に感染者・患者は万単位で増え、現在アフリカ諸国を中心に世界中の感染者・患者は約3500万人
  • 製薬メーカーの経済的な観点から述べると、エイズは「十分にペイする」病
  • エボラは今年感染者数は増えているが、1976年の発生から昨年末までの総患者数は2000人未満。製薬会社が数百億円をつぎ込むことが「できない」感染症
  • ただ今年の蔓延は、これまでの流れを変える勢いがある。
  • カナダの製薬会社テクミラ社の実験薬「TKM-Ebola」は、米国防総省との契約で1億4000万ドルの投資を受けて開発、動物実験では文句のない結果で、今後感染者に投与される可能性がある。
  • ペイしないことは分かっていても世界に拡がりつつある感染を止めるためにも、官民一体で薬剤開発に取りかかるべき

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