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日本のロボット技術の課題は?

★日本のロボット技術はもともと特許件数で世界一でしたが、海外勢が追い上げ中。日本のロボット技術の課題として、大学の研究から実用化までの間に死の谷があることが指摘されています。

ロボット・日本の実力 工場で介護で使いやすく
出所:日経
2014-08-12

  • 川田工業は専門知識が無い人も組み立て作業を指示できる人型を開発。2009年の発売から150台以上を販売。カメラを改良し、プログラム技術を使わずに作業台の部品などをロボット自身がカメラを頼りに手に取れる。柔らかいシールや透明なものもつかめる。優れたセンサー技術を生かすノウハウが日本にあったからこそ実現。従業員自らが作業のコツをロボットに教え込める。食品工場やサーバーの組み立て工場で活躍中
  • 三菱電機は最先端の触覚センサーを備えた新型を投入。11年の発売以来、電機や機械、食品工場向けに約1万台が売れたロボットの最新型。家電など頻繁に製品が変わる現場で強みを発揮
  • 07年時点での日本のロボット関連の特許出願件数は1719件で世界首位。ただ11年時点では中国は1320件と07年の3倍弱に伸び、韓国も倍増の857件。
  • 海外勢の追い上げをかわすのが、使いやすさの追究。介護分野でも、パナソニックがベッドが変形して電動車椅子になる「ロボティックベッド」を開発
  • グーグルは昨年、人型ロボットを開発する東京大学発ベンチャーのSCHAFTなどを買収。IBMは人の脳の情報処理をまねた半導体技術を開発
  • 日本のロボット技術は00年ごろには世界一だったが、(欧米に)トップの座を明け渡したかもしれない。日本は大学の研究から実用化までの間に死の谷がある。企業はリスクを取りたがらず、利益を見込めない限りロボット事業に参入しない。一方、米国は研究費をつぎ込みやすい軍事産業を抱え、実用水準のロボットを開発しやすい。欧州も惑星探査や原子力発電所事業と連携した技術開発が盛んで、ロボット技術全体の底上げにつながっている
  • 日本は高性能センサーやモーターなど高い精度の部品を作れる。日本の強みを生かすためにも、ロボットを組み立てて安心するのではなく、大学も企業も市場を切り開く姿勢が問われている

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