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青色LED開発・製品化の経緯

ノーベル物理学賞は内容が難解すぎてよくわからないことが多いですが、今回の受賞内容は(スマホをはじめ日常生活で広く使われているLEDのため)とても親近感を持てますね。(しかも私の故郷徳島から出た研究者ですし)
ノーベル財団のプレスリリースと、開発・製品化の経緯が書かれた記事をメモしておきます。

New light to illuminate the world
『20世紀の「世紀の発明LEDランプ」は、21世紀を明るく照らすだろう。』
出所:ノーベル財団

ノーベル物理学賞に日本人3人!「青色LED開発・製品化で人類の利益に貢献した」
出所:j-cast 2014-10-08

  • 今年のノーベル物理学賞に、青色LEDを開発・実用化した3人の日本人が選ばれた。赤崎勇・名城大教授(85)、天野浩・名古屋大教授(54)、中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(60)。日本人の物理学賞は6年ぶりで22人
  • 授賞理由は「明るく省エネの白色光を可能にした青色LEDの発明」。スウェーデン王立アカデミーは「人類の利益に貢献した発明に賞を与えるのはノーベルの精神そのもの」とまで評価。LEDは省電力効果が大きいが、赤と緑は比較的早くできたが、青色を出すのは難しく「20世紀中には無理」とまでいわれていた。
  • 赤崎教授は名古屋大時代の1989年、天野教授ととともに青色LEDを作り出した。90年代はじめ、その製法を進化させて実用化の道を開いたのが、当時は徳島の日亜化学工業の研究者だった中村教授。
  • LEDは青色で3原色がそろい、白色光とあらゆる色が可能になった。いまや信号機から家庭の照明、街のイルミネーション、大型ディスプレイ、テレビ・スマホ画面にいたる、生活のあらゆるところに活用されている。
  • 赤崎教授は松下電器産業(現パナソニック)を経て名古屋大に移り、LED研究に入った。
  • 天野教授はフランスに出張途中だった。「赤崎先生、中村先生はともかく、私は思ってなかった。(LEDの普及は)多くの方々の努力を結集した結果です」(すごい謙虚ですばらしいコメントですねえ。
  • 異色は中村氏。愛媛出身で徳島大工学部を出て地元の日亜化学工業に就職し、ここで93年に青色LEDの製品化に成功したが、会社からの発明報奨金はたった2万円。01年に訴訟を起こし、東京地裁は200億円の支払命令。会社側は納得しなかったが、和解で8億円が支払われた。中村さんはアメリカに移って現在にいたっている。
  • 中村氏は「日本にいたときは四国から出たことがなかったんです。高校までが愛媛県で、徳島大を出て徳島の田舎の会社に20年間。ローカルなところにいても、本人のやる気と意欲があればここまで来るということで、私をみれば若い人はやる気がでるのではないか