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メニューのないレストラン『NISA』に、メニューをつくってみた

NISAの口座見込み数が、合計322万件だそうです(日経:2013-09-18)。
1人で2つ以上の金融機関に申し込んでいる例もあるようですし、とりあえず口座開設しておこうという方が多いのではないかと思います。

口座獲得競争をしている金融機関は、NISAの制度説明と投信の案内をしているだけで、肝心の投資の仕方やリスクをきちんと説明しないと、「メニューのないレストラン」と同じです。
新規設定の「NISA対応投信」などと、ちょっといい加減にしてほしいと思います。

ということで、NISAのメニューを考えてみました。

=====  メニュー  =====

  • 20代の若者の方を、メインのお客様としています。
  • 若者の長期資産形成という趣旨からすれば、確定拠出年金がメイン、NISAはサブのメニューです。
  • NISAでは損をだしてはいけません。「損益通算」や「損失の繰越控除」ができないからです。しかし株式市場で、投資初心者のお客様が「損をださない」というのは、とても難しいです。かといって、投信を適当に買ってはいけません。お客様が損しようと得しようと管理報酬が毎日天引きされていくだけです。
  • したがって、1年に数回ある相場急落の後だけNISA口座を使うことにして、株価指数に連動するETFを複数回分割で買うのをおすすめします(株式市場や為替の状況によって、国内と海外の株価指数ETFを比較してみましょう)。それでも損するかもしれません。損しても当方は責任を持ちません。投資は自己責任です。
  • おとなりのレストラン「普通口座」で実践練習することをおすすめします。買いっぱなしで「売る」経験を重ねないと、投資のスタイルが確立しませんNISA口座は売った枠を再利用できないので、売る経験は普通口座で積みましょう。
  • 日足チャートと、移動平均線(できればMACD)を見る習慣をつけましょう。
  • 特に、特別分配金(という名の元本払い戻し)を出す投資信託は、絶対に買ったらいけません。販売サイドが極端に強い日本の金融業界を信用してはいけません。
  • 「投資が日本を変える」という制度趣旨の実現は、若者のみなさんにかかっています。長期的な資産形成やライフプランを考える機会にしましょう。

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私も20代の頃から資産形成を考えていればよかったなあ、と思います。